肋間神経痛は正確には病名ではなく症状の1つです。帯状疱疹や椎間板ヘルニアや外傷や手術後など原因がはっきりしているものもあれば、原因がはっきりしない場合(不自然な姿勢やストレス等)もあります。
肋間神経は肋骨のすぐ下を肋骨に沿って走行しています。つまり、背中から胸の方にピリピリした痛みが特徴です。基本的には片側しか症状は出現しません。
肋骨骨折、肋軟骨炎などとの鑑別が必要です。また、肋間神経の内側には肺があるため全身状態を見ながら胸膜炎など内科的な病気からくる痛みの鑑別が必要となります。
原因となる病気があるならば、それを治療することが最優先なので注意深く探索していきます。その他、痛みのコントロールとして超音波ガイド下に肋間神経ブロックなどをおこないます。
ペインクリニックに来られる肋間神経痛の患者さんは、帯状疱疹の方が一番多く、その次は解剖的に異常がない原発性の肋間神経痛です。それらには超音波ガイド下の神経ブロックが効果的なことがあります。