変形性膝関節症は膝関節の軟骨が様々なことが原因で変性・破壊を起こし痛みが生じる病気です。有病率は男性42%女性62%と関節疾患の中では一番多くの方が罹患し生活に支障をきたす病気です。
発症早期は、階段の上り下りや運動時の膝の痛みなどですが、変形が進むと痛みが強くなり(主に内側)、膝が腫れたり、水がたまったりします。またそれらに伴って、膝の曲げ伸ばしがしにくくなります(可動域制限)
まず、感染症などの危険な合併症は除外します。その他、関節外の腱・靭帯・神経の病気もあります。また整形外科以外の膝の痛みを起こすものとしてリウマチや膠原病、偽痛風などもあります。
関節内の治療はもちろんですが、痛みの原因が関節外にあることもあります。超音波を使用しながら、痛みの原因を見極め、神経ブロックやハイドロリリースを併用することでより除痛をはかることが可能です。
悪化を防ぐ、将来を見据えると家でのリハビリなども必要になってきます。当院では治療・ご自宅では予防をと考えています。
保存療法をおこなうことで受診前より痛みや生活が楽になる可能性が高い病気です。しかし負担の大きい関節であるためなかなか痛みが取れない方もおられます。もし手術となっても、医師として信頼のできる専門家を紹介させていただきますので安心して受診してください。最後まで診させていただきます。