テニス肘は、肘外側の腱付着部の炎症により痛みが出る病気です。
テニス肘は肘の外側から前腕にかけて痛みが出現します。ドアノブを捻ったり、ふたをあけたりする、キーボードのタイピング動作等で痛みを誘発します。
肘関節内の炎症病変や末梢神経障害との鑑別が必要になりますが、多くの場合、超音波を使用することで容易に診断することが可能です。
テニス肘の治療はまず保存療法を試していくことになります。鎮痛薬の使用や、サポーターを装着しながら様子を見ます。痛みが強い場合、超音波ガイド下に抗炎症薬を注入したり、原因となっている筋肉を弛緩させるようにハイドロ(筋膜)リリースをおこなったりします。
長時間作業は誘発因子の1つです。姿勢改善や首・肩周囲のストレッチも重要になります。セルフトレーニングも必要なら資料用意していますのでお伝えください。
その他、ストレスなど心的要因・喫煙・運動不足・肥満などもリスク因子として挙げられています。
テニスプレイヤーがなるという外側上顆炎ですが、私の経験ではテニスプレイヤーの方は少なく、専業主婦の方やパソコンを長時間使う在宅ワーカーの方が多いイメージがあります。テニス肘の怖いところは一時的に改善しても再発してしまうケースがあるため再発予防をどのようにしていくかが大切です。