顔面神経麻痺は、その名の通り顔面神経が麻痺し顔を動かせなくなる病気です。原因は様々ですが、多くはウイルス性と言われています。
「飲み物が口からこぼれる」「目が閉じにくい」「顔が左右で違う」のような訴えで来院されます。
末梢性・中枢性の鑑別が大事になります。(90%は末梢性)
さらに、原因の鑑別(ウイルス性?術後?外傷?)により治療がかわるため重要です。
耳鼻科受診がまずは、大切だと考えています。その中で、ペインクリニックでは昔から有用とされてきた星状神経節ブロックという治療があります。急性期では有用という報告もあり、何十年も前からおこなわれてきました。当院でも急性期の患者さんにはおこなっています。
何よりも気づいたらすぐに受診しましょう。早期受診早期治療が予後をわけます。
急性期ならば星状神経節ブロックも効果が見込める可能性があります。超音波を使用しておこなうようになり安全性・正確性が上がりました。お困りの方は一度ご相談ください。
帯状疱疹は年々患者数が増加しており、現在では80歳までに3人に1人がなると言われている病気です。当院では、帯状疱疹の痛み治療に力を入れています。2024年3月に池田市民公開講座でも「帯状疱疹の痛み」についてお話しさせていただいておりますので、ご覧ください。
池田市民公開講座「帯状疱疹について」
赤い皮疹がみられその部位に電気の走るような痛みが生じます。重症の場合、皮疹は膿を伴い、触られただけでも痛みが出現し寝ることができません。また知覚が低下したり、筋力が落ちることもあります。
免疫が落ちることでウイルスが再活性化し発症する病気です。つまり、他に何か病気が隠れている可能性があるため、全身状態の評価が大切です。
帯状疱疹で患者さんが一番悩むのは「痛み」に関してです。
発症してからの日数によって痛みの種類は変化していきます。
病期を見ながら適切な鎮痛薬を投与し、いかに早く痛みの原因部位に薬をデリバリーするかが鍵と考えています。
多くの患者さんと一緒に帯状疱疹の痛みを治療してきました。半永久的に残る痛みを作らないためにも早期から痛み治療をおこなっていきます。病院と同等の治療をできるようにしておりますので安心して受診してください。